『「確率思考」で市場を制する最強の投資術(エミン・ユルマズ×木原直哉著、KADOKAWA、2024)』読了。
確率フェチで「確率」と名の付く本には目がない。
しかも、トッププロポーカープレイヤーとして世界で活躍する木原直哉さんと、経済の千里眼エミンさんの対談本。
木原さんはポーカーで日本人初の世界選手権優勝者。本もいくつか出しているがどれも名著。実践から裏打ちされた「確率思考」がとても勉強になっていた。
エミン・ユルマズさんの本も経済や投資系の中では、かなり無骨で真っ当。エミンさんの著書の8~9割は買って読んで参考にしている。
僕自身、日本株は2020年より以前から着目し、投資し続けてきた。その頃は「日本オワコン」「日本は終わった」など「日本株は魅力がない」と世間で言われていた。今もか(笑)。
が、自信を持って投資し続けてこられたのも、エミンさんが著書で「日経平均は30万円になる!」ぐらいのことを言っていたことも、少なからず自信の裏付けの一部になっている。
そのお二人の共著。こりゃ即買いでしょう!と思って昨日購入して、即読破。
結論、とても面白かった。
対談形式なので、当然、体系立てられた本ではない。
お話の中で、あちらこちらへ行ったりはする。
が、それが本書のだいご味である。
対談?雑談?の中から、お二人の本音に近い投資論が出てくるので大変勉強になった。
また、本書のメインテーマはタイトル通り「確率思考」である。
世界トップポーカープレイヤーとして活躍している木原直哉さんが、投資の世界でどのようにその「確率思考」を応用実践しているか?がめちゃくちゃ勉強になった。
今すぐ儲かる!誰でも儲かる!といった軽い内容ではなく、確率論に基づいた「無骨」な投資理論を学びたい人にはお勧めの一冊。ただし、即効性を期待する人には不向きな本だ。
『「確率思考」で市場を制する最強の投資術(エミン・ユルマズ×木原直哉著、KADOKAWA、2024)』