お金を持っていて、最も脅威であることの一つが「インフレ」。
しかも、急激なインフレ。
せっかく稼いだとしても、どれだけお金を持っていても、価値が急激に目減りしていけば元も子もない。
対策としては、価値が目減りしない、できれば上がっていく「何か」に変えておくことである。
その有望な対策の1つが株式投資。
短期的には急激なインフレに伴う業績悪化や金利高騰によって株価が下落することはありえるわけですが、長い目で見れば株価が物価上昇率を上回る率で上昇していく可能性は高いということです。
したがって株式は、基本的にはインフレに強い資産だと考えられています。
(引用元『ランダムウォークを超えて勝つための「株式投資の思考法と戦略」(田渕直也著、日本実業出版社)』)
これ、その通り。
インフレの際に、なかなか「値上げ」などができず、業績が悪化したりすることはある。
が、ゆくゆくは、コンセンサスを得て、値上げが常態化していく可能性は高い。
そうすると、企業の売上や利益は上がっていくし、働いている従業員の給与も基本的には上がっていく(悪い経営陣でなければ)。
結果として、企業の財務状況は良くなり、それが株価におのずと反映されていくわけだ。
これが株式投資はインフレに強いと言われているゆえんである。
今後ますます株式投資の有用性が見直されていくのではないかと予測している。
「キャッシュは負け組」というのは、金本位制が成り立たなくなった現代資本主義経済においては、変わらぬ事実なのである。