中国古典『十八史略』にこのような歌がある。
日出でて作り、
日入りていこう。
井をうがちて飲み、
田を耕して食らう。
帝力何か我にあらんや。
昔々、王様の「堯(ぎょう)」は天下を治めて50年が経ったが、はたして、自分の政治がうまくいっているかどうか?不安に思った。
なので、確かめるためにひそかに民衆になりすまして、街中に出てみたのだ。
すると、ある老人が上記のような歌を歌っていた。
簡単に意訳すると、「お日様が昇ったら仕事して~、日が沈んだら休んで~、井戸を掘れば水は飲めるし~、畑を耕せば食べられる。まあ政治なんておらには関係ねえさ!」と。
まあ要するに、平和ってこと。政治なんて考えなくても十分にやっていけるということ。
これを聞いた堯は、「ああ自分の政治はうまくっているのだな」と確信したらしい。
この歌を読んで何を学び取るか?
僕なりに解釈するなら、「これぞリーダーのあるべき姿」であり「目指すべき会社」ということ。つまり、部下や従業員がのんびりやっていてもうまくいっている状態。
逆を言えば、「日々ドラマがある会社」というのは、一見おもしろそうだが、それは堯から言わせれば目指すべきリーダーではない。
ドラマもない、平々凡々な日々を送ることができる会社やビジネス。これを目指すべきということ。
あなたの会社やビジネスはのんびりしていますか?