帝力何か我にあらんや。目指すは「のんびり」な会社。

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中国古典『十八史略』にこのような歌がある。

日出でて作り、

日入りていこう。

井をうがちて飲み、

田を耕して食らう。

帝力何か我にあらんや。

昔々、王様の「堯(ぎょう)」は天下を治めて50年が経ったが、はたして、自分の政治がうまくいっているかどうか?不安に思った。

なので、確かめるためにひそかに民衆になりすまして、街中に出てみたのだ。

すると、ある老人が上記のような歌を歌っていた。

簡単に意訳すると、「お日様が昇ったら仕事して~、日が沈んだら休んで~、井戸を掘れば水は飲めるし~、畑を耕せば食べられる。まあ政治なんておらには関係ねえさ!」と。

まあ要するに、平和ってこと。政治なんて考えなくても十分にやっていけるということ。

これを聞いた堯は、「ああ自分の政治はうまくっているのだな」と確信したらしい。

この歌を読んで何を学び取るか?

僕なりに解釈するなら、「これぞリーダーのあるべき姿」であり「目指すべき会社」ということ。つまり、部下や従業員がのんびりやっていてもうまくいっている状態。

逆を言えば、「日々ドラマがある会社」というのは、一見おもしろそうだが、それは堯から言わせれば目指すべきリーダーではない。

ドラマもない、平々凡々な日々を送ることができる会社やビジネス。これを目指すべきということ。

あなたの会社やビジネスはのんびりしていますか?

記事執筆者(Author)
作野裕樹

投資家、経営者。
㈱レジェンドプロデュース代表取締役。

1978年、愛知県名古屋市生まれ。17歳の時、父を肺炎で亡くしたことがきっかけで「自分らしく生きる」意識が芽生える。23才の時に独立起業。2003年、25才の時に株式会社レジェンドプロデュースを設立。ASP事業を展開。著書『学校では教えてくれない起業の授業(アスカ出版)』などを出版。

現在は自身の起業、投資経験を元に経営コンサルティング&コーチングにも注力。主に「あなたらしく稼ぎ、遊び、貢献する」をモットーにクライアントの事業コンサルティング、資産形成、メンタルサポートなどを実施中。

趣味はバイクや車でツーリング&ドライブしたり、ゲームなど。

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