彦根城では井伊直弼に会えた。
彦根藩、彦根城といえば、やはり、最も記憶に根付いてるのは井伊直弼 。
井伊直弼(いいなおすけ)といえば?
そう。幕末の激動の中、「日米修好通商条約」を結んでしまった大老。そして、それが原因?と結び付けられ、桜田門外の変で暗殺されてしまったこと。
条約調印には、賛否両論ある。1つは国賊的な扱い、もう1つは鎖国から日本を解き放った英雄的な扱い。
私としては、当時の国際情勢や戦力格差からすると、調印も致し方ない判断だったと思う。無闇矢鱈に戦って散るのは生き様としてはカッコよかろうが、それに巻き込まれてしまう民衆はたまったものではないだろう。
そして、国を憂い、尽力した井伊直弼の気持ちが表れる一句が、彦根城入口に歌碑として置かれている。
そこには、こう書かれている。
「あふみの海 磯うつ波の いく度か 御世にこころを くだきぬるかな」
解説文を読むと、琵琶湖の波が磯に打ち寄せるように、世のために幾度となく心を砕いてきたということ。
この一句を読む限り、井伊直弼の評価はもっと見直されても良いように思うねえ。