「空売り」は投資初心者は絶対やめておきましょう。

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株式投資には「空売り」という手法がある。ご存じの方も多いだろう。

詳細説明はご自身で調べていただくとして、わかりやすくいえば、「下がったら儲かる」仕組みだ。

「下がる方に賭ける」ということ。

空売りを推奨する投資家(トレーダー?投機家?)は多いし、空売りそのものを推奨した書籍もある。

推奨する理由としては、「上げ」と「下げ」の両方で儲かるチャンスがある!ということ。

それと、上がるより、下がる方が「速い!」し、下げ幅が「大きい!」ので儲けやすいということ。

確かに、これだけ聞くとメリットありそうだ。

しかし、しかし、「空売り」は投資初心者は絶対にやめてください!まずうまくいかないので。

最初から「不利」な方法なのです。空売りは。

なぜ、空売りが不利なのか?

1つ目の理由として、「時間を敵に回す」から。

これは本当に恐ろしい。

時間の神クロノスを敵に回してしまうのだ。

どういうことか?

株式投資には基本「配当」がつく。

これが、空売り側になると、配当をもらうのではなく、「支払う側」になってしまう。

それと、空売りするってことは、「株を借りて売る」ことになるので、株を借りるために利息を払わなければならない。

さらにさらにおそろしいのは、6か月以内に決済しなければならないという「期限」というしばりがあるということ。

(※一般信用という方法は、期限なしなのだが、その分「高い利息」を払わなければいけないので、結局不利。)

さらにさらにさらにさらに恐ろしいのは、空売りの損失は「無限大」なこと。

どういうことか?

一株1000円のA社株を100株買ったとする。

10万円だ。

で、この場合、万一倒産したとしても、損失は10万円に限定される。

ところが、反対にA社株を100株で10万円の空売りをしたとしよう。

その場合、株価が2000円になったらどうなるか?

マイナス10万円だ。

より一層おそろしいのは、それ以上の株価になった場合。

4000円とかになったら?

マイナス30万円支払わなければならない!

株価が上がれば上がるほど、損失は膨らんでいく。まさに損失無限大の世界。

期限もあるので、ほったらかし塩漬けも不可。

なので、空売りする場合は「ロスカット」を逆指値で入れることが前提となるが、このロスカットライン設定が相当難しい。初心者には特に。プロでも難しい。

 

さて、これが逆に「買い手」だったらどうなるか?

時間の神クロノスが味方してくれる。

時間が経てば、配当をもらうことができる。

経済というのは、人間の欲望というのは、基本的に「次から次へ」と向上していく。

なので、企業というのは基本成長するようなインセンティブが働く。

時間が経ち、企業が成長すれば、株価も上がる。

それと、マネー資本主義というのは、基本、お金を刷る、増やす運命にある。

なので、必然、インフレ志向になる。

株価もインフレについていくのが基本的な動きだ。

買い手側はこれらを味方につけることができるようになる。

サッカーで例えるならこんな感じ。

空売りで勝負する場合は、11人対10人の不利な状況で試合をしなければならない。

しかも、最初から先取点を1点プレゼントしている。

さらに、試合時間は少なく、後半からスタートって感じ。

さらにさらに、同点の場合は、負けというルール。

だいたいこんな感じでスタートしなければならない。

よほどの実力差がない限りはやらない方がいい。

それが空売りだ。

初心者の方はやめておこう。

できるだけ、時間の神クロノスを味方につける闘い方を推奨する。

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