名著の紹介。
『「普通がいい」という病(泉谷閑示著、講談社現代新書)』
改めて再読。相変わらずの名著。
「ふつう」「常識」「一般的」「世間」などを強要してくる現代社会。
それに殺されないための処方箋として役立つ良書。
冒頭で著者の泉谷閑示さんはこう語る。
「私たちの身近に、目に見えぬ『角』の切除がはびこってるように思います。」(本書引用)
角とは、つまり、その人の個性であったり、才能など。
「大人になりなさい」
「常識的に考えて」
「もっと普通になりなさい…」
などと、いかにも正しいかのように、私たちの「角」の排除を強要してくる。
それらに飼い殺されないためには本書で書かれている十個の講義内容は大変有用。
ちなみに、泉谷閑示さんの著書はどれも名著。本心から語られる、誘導性のない内容は、読む者の「人生が本当に良いものになってほしい」との想いが伝わってきます。
『「普通がいい」という病(泉谷閑示著、講談社現代新書)』