昨日、ヤクルトスワローズの青木宣親選手(42歳)の引退試合だった。
Daznで視聴していた。
青木選手といえば、安打製造機のイメージ。イチローさんもすごかったが、当時、それに負けず劣らず、ヒットメーカーを張れる選手といったら青木選手しかいなかったように思う。
21年間プレーし、日米通算2730本は驚異的な記録である。生涯打率も3割を超える。
引退セレモニーも感動ものだった。思わずウルっときた。特に大学時代の恩師が杖をついて登場し、青木選手と抱き合う姿は涙ものだった。
そんな感動する青木選手の引退セレモニーだが、もっとも印象的だったのは「笑顔」である。実に柔和なのだ。柔らかい。あたたかい。軽い。
21年間も最前線で「修羅」のごとくバットの刀で対戦相手を切り刻んできた男の顔に見えない柔和な顔なのだ。
それを証明してか、ヤクルトスワローズのチームメートやファンはもちろんのこと、他球団の選手やファンからも愛されている。
しかし、ここに「幸福のヒント」が隠されているように思うねえ。
若い頃は修羅のごとく生きる。トコトン勝負にこだわって技を追求する。
ところが、ある程度したら、他者との勝負や競争にこだわるというよりは、「己の内面」に磨きをかけることに精を出す。
後輩やお世話になった人たちへの貢献や恩返しを考えて行動する。
社会へのつながりや生かされている感覚を味わう。
すると、あのような青木選手のような自然と柔和な顔立ち、温和な笑顔になるのだろうか。しかも、無邪気な。
なんとも憧れる生きざまだ。
青木選手、美しいねえ。かっこいい。大きな学びをありがとう。