僕はSEIKOの腕時計が好きだ。
品質は高いし、デザインもシンプルで嫌味がない。飽きがきにくい。かつ、リーズナブルだし。
今年の夏、あるセイコーの腕時計を買った。
品番はSBDC199。
チャコールグレーに少しゴールド?なダイバーズだ。
2024年限定生産というのも惹かれたのと、この色の組み合わせは持ち合わせてないので、バリエーション的にも持っていて面白いかと思って夏に購入。
が、なかなか、服装との組み合わせが難しく、使いこなせないでいた。
少しゴールドなので、ドレッシーな服装と合うのかな?と思って着てみても、しっくりこない。
しかしながら、秋になり、ちょっと使い込んだヴィンテージ調の革ジャンと合わせてみた。
これが妙にしっくりくる。不思議と。
そうか。僕は勘違いしていた。
これはゴールドというドレッシーな表現ではなく、「使い込んだ黄ばみ」に近い色使いなのだと。
だから、ヴィンテージ調の服装とマッチする。他にも古着っぽいのに合いまくる。完全に盲点だった。
しかも「チャコールグレー」もまさにそうだ。黒から使い込んで「色落ち」した風合いの色なのである。
目の前が開けた瞬間であった。
で、何が言いたいかというと、モノの再活用もそうだが、これってビジネスなどでも同じことがいえるよね。「再編集」といってもいい。
人材活用でも、単純に「使えない」とレッテルを貼るのではなく、他の場所で活きないか?適材適所を考えてみてはどうか?
例えば、野球でも先発ピッチャーではなく、中継ぎやストッパーで活きることがある。
キャッチャーがダメでも外野手になったら花開いたり、ポジション変えたら上手くいくことはよくある。
ちなみに、2024年セ・リーグのホームラン王であり、最年少三冠王を獲ったことがあるヤクルトスワローズの村上宗隆は今でこそサードを守ってるが、高校時代はキャッチャーだった。
このように、人材が活きるかどうかは、トップの使い方次第だったりする。「人の再編集」である。
また、人材だけでなく、あなたの能力だってそう。もしかしたら、使える能力を持ってるのに、使う場所との組み合わせを間違えてないか?
例えば、最近、ストリートピアノで大ブレイクした「ハラミちゃん」をご存知か?
ハラミちゃんは、元々、クラシックピアノ演奏を幼少期から頑張っていた。しかし、大学生になる頃には、努力が辛すぎて挫折した。
そりゃそうだ。クラシックピアノで大成するには僅かな席しかないのだから。どんなに才能に恵まれていても、活躍できる場が少なすぎる厳しい世界なのである。
ところが、好きなポップスの曲とかを思う存分ストリートピアノで演奏したら、思いの外ウケた。それをYouTubeで配信したら一躍大ブレイクしたのである。
ホールではなく、「ストリート」あるいは「オンライン」の世界に場を変えたら、光が差し込んだのである。
これなんぞも、「今ある宝」の再活用をした結果だ。能力の「再編集」である。
このように、既存のモノや能力も、組み合わせ次第では光が当たることもある。
あなたも今眠っている「何か」を「再編集」してみてはいかがだろうか?もしかしたら、光が当たり始めるかもしれないねえ。