
投資や経営で良いパフォーマンスを出すには「期待値」と「確率」の理解が必須。
なぜ?
理由は、この概念を理解していないと、行き当たりばったりになったり、感情論や結果論で判断し、意思決定の質を高められないからである。
例えば、えいや!で丁半博打で投資したプロジェクトが、たまたま当たったとする。それを「実力」と勘違いすると、次もその博打を行ってしまい、いつかは痛い目を見てしまう。そうやって丁半博打で経営の意思決定を行っている経営者は意外と多い。
ところが、「期待値」と「確率」の概念を理解し、何か「高確率」で当たるプロジェクトに投資をし、たまたま不運で失敗したとする。その場合、企画や準備は申し分ないのだが、確率論的に「たまたま」失敗したと理解できれば、落ち込むことなく、次も同様に良い状態でチャレンジできるようになる。
では、どうすれば、「期待値」と「確率」の概念を学べるのか?
残念ながら、この期待値を理解するための勉強方法は、なかなかこれといっていい本などがない。
たいていは数学などの数式が並べられ、元々数字に強い人や、理系の人はとっつきやすいが、文系人間には理解しづらいものが多いからだ。
私は、投資や経営に必須の「期待値」や「確率」の考え方は、常日頃から「麻雀で学ぶといい」と言っている。塾生やクライアントにもそう伝えている。
ゲームを通じて、楽しみながらその「感覚」が身についてくる。
そして、本書『ビジネスも人生も「期待値」がものを言う 東大麻雀(新倉和花著、笠間書院、2026)』は、麻雀を題材にしながら、期待値や確率の考え方をわかりやすく説いている良本だ。
しかも、麻雀の話はかなりひかえめ、少なめなので、麻雀をやったことない人、知らない人でも読みやすいだろう。数式もほぼ出てこない。文章のみなので文系人間でも読みやすく、理解しやすいだろう。
投資や経営において必須の「確率」と「期待値」の概念をわかりやすく学びたいなら本書は大変おすすめである。
