
『「おりる」思想~無駄にしんどい世の中だから(飯田朔著、集英社新書、2024)』読了。
好きな本で、大切な学びがあるので、三度目の再読。毎度気づきがある良本。
私たちは、生きていると、とかく「競争主義」に巻き込まれやすい。
資本主義システムがそうなっている以上、仕方がないと言えば仕方がない。
そういった時に、「リセット」あるいは「リブート(再起動)」する意味で、大変役立つのが本書。
社会は「生き残らなければならない」ことを至上命題として、様々な仕掛けをしてくる。
学歴信仰、資格取得、手に職を付けろ、働かざる者食うべからず・・・
しかしながら、これらの言葉を幼少期から聞かされることで、いつの間にか「自分」というものを見失いがちになってしまう。心が麻痺ってくる。下手すると、その「麻痺」すら気づかないこともある。
ところが、本書は、そういった麻痺らせてくる世の中から「おりる」という生き方もあるんじゃないか?と新しい生き方(あるいは本来の生き方)を提唱してくるから面白い。
それを映画や小説などを通じてわかりやすく語ってくれるのも有難い。
そして、「締め」として、要点として、「世界」からは「おりる」が、自分の好きからは「おりない」というなんとも有難いジンテーゼにたどり着かせてくれる。ああ、確かにそうだな。資本主義システム(競争を余儀なくされる)からはおりられるが、自分がどうしても離れられない、捨てられない、諦められない「好き」の領域は大切にしていきたいと思う。そこ忘れちゃうと、他人の人生を生きているような感覚になってしまうんでね。
「そこ」に今一度戻らせてくれる?お勧めの良書。
『「おりる」思想~無駄にしんどい世の中だから(飯田朔著、集英社新書、2024)』
