世の中には基本的に「借金は良くない」という風潮がある。
ところが、現代の資本主義社会というのは基本的に借金で成り立っている。
家を買うのにローンを組んだり、事業を拡大させるために借金するなど。
では、借金は良いことなのか?悪いことか?どちらなのか?
結論を申し上げれば、YESともいえるしNOともいえる。
借金自体は「ニュートラル」なものである。
賢い使い方をすれば借金は善となるし、愚かな使い方をすれば悪となってしまう。
では、賢い借金の使い方とは何か?
それは「資産を買うこと」に使うこと。
逆を言えば、資産のためではない借金は良くないことと言える。
では、資産とは何か?
これは金持ち父さんシリーズで有名なロバートキヨサキの言葉を借りるなら「キャッシュフローを生み出すもの」が資産である。それ以外は負債であると。
もっとわかりやすい言葉で著者は「ポケットにお金を入れてくれるもの」が資産で、「ポケットからお金を奪っていくもの」は負債と言っている。
そして、ロバートキヨサキはこうも言っている。
「お金持ちになるためには借金のレバレッジを活用せねばならない」と。もっと具体的に言うなら「銀行のお金」や「他人のお金」を活用せよということ。
今年、アメリカ大統領として再出発するトランプ氏も実は借金をおおいにして大金持ちになった。大統領にさえもなった。
逆にウォーレンバフェットは、借金して株を買うべきではないと警告している。これは、おそらくは、借金「しすぎ」て愚かな取引をしてしまう人が後を絶たないから苦言を呈しているのだと思われる。借金には中毒性があるからだ。
つまり、富を得るには借金はおおいに使えるが、十分に、いや十分すぎるぐらい注意して付き合わなければならない。借金は諸刃の剣であるという認識は常に持っておいて損はないだろう。
自動車だって、正しい使い方をすれば便利な道具になる。が、間違った使い方をすれば凶器になる。借金も同様の認識である。