仕事は人生のほんの一部。

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コーチングを受ける際は、「仕事」とプライベートのバランスに注意する必要があります。「ちょっと危険信号かな?」と思われる人の特徴に、「仕事が人生のウェイトを大きく占めすぎている」ことがあります。こういう人は病気になったり、健康を害したりする可能性がありますから注意が必要です。

結論から言うと、仕事は人生の一部でしかありません。人生には他にも大切な事は色々あるのです。たとえば、健康、恋人、家族、友人、趣味など。仕事がそれらと比べて大事か?というとそんなことはありません。仕事ができて、お金だけあっても、不健康だったらどうでしょうか?お金持ちになったとしても、友達が一人もいない人生はどうでしょうか?容易に想像がつくと思われます。だから、まず「仕事は人生の一部である」ことを理解することが重要です。

実はある友人経営者がコーチングを受ける前、30代前半の頃にこの罠にハマってしまうところでした。当時、彼は、会社経営をし、お金を儲けることが人生の全てであるかのように思っていました。年商はうなぎのぼり。マスコミに取り上げられたり、よく講演会にも呼ばれるようになっていました。彼はガムシャラに働き、仕事に人生を捧げていたのです。大好きだった趣味のスノーボードやサーフィンは起業時に止めていました。

ところが、ある程度の収入がうなぎのぼりになっているにも関わらず、何か満たされていない自分がいることに気づいたのです。実のところ、起業時ほどの楽しみが見いだせなくなっていました。起業時は、仕事が楽しくて楽しくて仕方ありませんでした。毎日が刺激的。すべてが新鮮。起業時はお客さんがいないので、彼は必死になってマーケティングやセールスを学びました。集客ができるようになったら次は戦略の勉強と。そして、学んだことをすぐさまビジネスに活かす。これがエキサイティングで楽しかったのです。

ところが、ある程度、会社が上手く回りだすと、正直、あまりやることがありません。起業時は毎日が変化の連続だったのに・・・。どうも起業時の刺激がなく、物足りない日々を過ごしていました。

その時、彼がコーチングを通じて出会ったのが趣味のゴルフでした。このゴルフが面白くて面白くて。時間が過ぎるのを忘れて没頭して楽しんでいたそうです。毎日が学びで、本やDVDなども買いあさり、様々な理論などを勉強して試しました。これがホント、起業時のようで面白かったそうです。子供の頃の遊びの感覚。全然上達しないのだが、それがまた面白いのです。

すると、結果として、仕事に目を向けすぎなくなり、社員がどんどん育っていきました。おそらく、会社内にずっと居続けたら、あれこれ口出ししてしまって社員も会社もきっと伸びなかったと思います。

また、趣味のゴルフを通じて、様々な友人関係も広がっていきました。きっと仕事だけしていたら、出会ってなかった友人関係です。この友人関係が、これまた人生をイキイキ充実させるキッカケにもなりました。

彼は趣味のゴルフに救われたのです。仕事ではなく。仕事以外のことに目を向けることで、人生のバランスが取れるようになったのです。そして、経営者としても一段と成長したのです。

もし、仕事だけに向き合っていたら、燃え尽き症候群のような感覚から逃れることはできなかったでしょう。仕事は人生の一部でしかありません。仕事以外にも大切なことはたくさんあるのです。

経営者としての人生をイキイキ充実させるには、「仕事は人生の一部である」ことを理解することがまずは大切です。仕事「だけ」に人生を捧げていないでしょうか?それが原因で大切なことを失っていないでしょうか?もし、心当たりがあるなら、今一度、自分の人生の中での仕事のウェイトを考え直す必要があるかもしれません。

記事執筆者(Author)
作野裕樹

投資家、経営者。
㈱レジェンドプロデュース代表取締役。

1978年、愛知県名古屋市生まれ。17歳の時、父を肺炎で亡くしたことがきっかけで「自分らしく生きる」意識が芽生える。23才の時に独立起業。2003年、25才の時に株式会社レジェンドプロデュースを設立。ASP事業を展開。著書『学校では教えてくれない起業の授業(アスカ出版)』などを出版。

現在は自身の起業、投資経験を元に経営コンサルティング&コーチングにも注力。主に「あなたらしく稼ぎ、遊び、貢献する」をモットーにクライアントの事業コンサルティング、資産形成、メンタルサポートなどを実施中。

趣味はバイクや車でツーリング&ドライブしたり、ゲームなど。

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