
『老いる勇気(岸見一郎著、PHP)』を再読した。
相変わらず良本。幸福に生きるためのヒント満載。
特に40代以降におすすめしたい。
私たちはとかく幼少期から「競争」を余儀なくされる。学業だけでなく運動会や部活動などあらゆる場面で。
音楽とか書道の文化活動でさえ、コンクールなどで賞などの成果を得ることが目的となったりする。
大人になって社会に出たら今度は資本主義システムが襲ってくる。仕事で「成果」を出すことが義務として追いかけてくる。
しかし、その「成果」を出した先に「幸福」はあるのだろうか?
成果を追い求めることで知らず知らずのうちに大切なことを失うこともあるのではないか?
かといって、成果を求める以外に他に幸福に至る方法はあるのだろうか?
そんな疑問を持った時に、「成功」ではなく「幸福」へとシフトチェンジ?するために役立つのが本書である。
本書を読むとどのような効用があるか?
「老いる」ことへの抵抗が少なくなってくる。いや、むしろ「老いる」ことが楽しみにさえなるかもしれない。
「成果」を出すためには、「老い」は敵となってくる。身体や脳の能力の衰えなど。
ところが、「成果」を求めるのではなく、「幸福」を求めるとなると必ずしも「老い」は敵とはいえないのである。
むしろ、「老い」のおかげで、競争や成果とは違うオリジナルの軸で動くことができるようになるので、かえって「幸福」になるチャンスともいえるわけだ。
本書では、「成功」は測られるものだが、「幸福」は自らの内に存在するので測ることはできないと説いている。そこに気づくことができるかどうかは、人生、特に40代以降の幸福を左右すると私自身は強く思う。
「老いる」ことを味方につけ、「成功」ではなく「幸福」に気づきたい方におすすめの一冊。
『老いる勇気(岸見一郎著、PHP)』
