好きで参考にしている名著に『勝ち続ける技術(宮崎正裕著、サンマーク出版、2017)』がある。
全日本剣道選手権で前人未踏の6度優勝した実績を誇る達人、宮崎正裕氏が書いた本で、勝負の心得が余すとこなく書かれた名著。
投資にもおおいに応用ができる教えがたっぷり入っている。
例えば、気に入っている箇所を1つピックアップしてみたい。
「私は初めから積極的に攻めるよりは防御を、守りを固めて、粘り強く勝負に徹する方法を意識的に取ってきた。」
「私の剣道の基本は、『守り』を固め、『打たれない』『負けない』中で少ない機会をものにして勝利を結びつけるというものだった。」
(『勝ち続ける技術(宮崎正裕著、サンマーク出版、2017)』より引用)
資産形成もまったく同じである。
増やすことよりも「減らさないこと」を重視する。
勝つことよりも「負けないこと」に重きを置く。
つまり、「防御重視」が望ましい。
たとえ攻めて一時的に大きな利益が出ても、守りが手薄で大きな負けが出てしまうと、一気に資産を減らしてしまう。一度の負けで取り返しのつかないことになってしまうことも。
だからこそ、資産形成は「防御重視」のスタイルが向いている。
誰かが「すごい儲かった!」と声にしても、耳を貸さないこと。気にしないことが肝要。
資産形成は守り重視でいく。そうすると、長い目で見ると、意外にも利が乗っているものである。